オンガクカンキョウソウゾウカ?

もっとちやほやされたい!
雑誌を作っていなかったらこれはやっていなかっただろうな
ということは たくさんあります
プロジェクト5 学部3年 Y. T. さん

ピアニストを目指し、練習に励んでいた音大生活から一転、現在は音環で毛利ゼミに所属しながら、個人で雑誌を作る毎日。入学前は作曲をやりたかったと話す彼が、どのようにして雑誌制作に至ったのか話を聞いてみた。

音環での毎日

――プロジェクト5の活動について教えてください。

今は20世紀初頭の哲学者や社会学者などのテキストを輪読しています。それから3ヶ月に一度、学外でワークショップをしています。今度、下北沢でラジオに関するワークショップ(実際にラジオを放送したり、ラジオに関するドキュメンタリーを見たり、といった内容のもの)をやります。(6/20終了)

――もともとプロ5志望だったのですか?

いや、前の大学(後述)では、DTM、打ち込み系の作曲をやったりしていたので、入学前はプロ1志望でした。ただ、音環に入ってからは演奏や作曲などで自分自身が活動していくことよりも、批評などに興味が出てきて、音楽に限定せず広い意味で文化的なことをやりたいと思ってプロ5にしました。プロ5のゼミは、テキストの輪読などを通じて自分の研究テーマを見つけていく、という方針なので、プロジェクト活動を通じてどういうことを学べるか、という実態は掴みにくいかもしれないですね。僕自身は、今はまだまだ知らないことが多くて、色々吸収したいと思っているので、古典を読むのは勉強になります。

ピアノ科から音環へ

――受験時のことについて教えてください。音環は受験形態がすこし特殊ですが、特別な対策はしましたか?

面接のために本を読んだり、というのはしてません。ただ英単語の勉強はかなり頑張りました。『ダジャ単』、おすすめですよ!

――面接時の自己表現ではなにをされましたか?

最初はプロ1志望だったので、受験では映像を使って、志望するプロジェクトの内容に寄せて自己表現をしました。でも詳しいことは言いたくないし思い出したくないです!

――音環に入学する前は、他の音楽大学にいらっしゃったんですよね。

ピアノ科に通っていました。母がピアノの先生をしていたこともあってずっとピアノをやってたので。でも自分が今後演奏家としてやっていくことに対して不安や疑問も感じていたので、ピアノだけでなく打ち込みで作曲をしてみたり、バンドを組んでみたり、色々なことをしていましたね。今思えばかなり迷走していたと思います(笑)。

編集長として

――雑誌を制作されていますが、制作に至った動機は何ですか?

うーん…今思えば、モノを作って人に注目されたいというのは昔からあったかもしれないですね。小学校のときは漫画を書いたりしてましたし(笑)。あとはあまり周りと話が噛み合わないというか、そういうズレはずっと感じていて…自分が本当に話したいことを周りの人と話せないというか。まあ僕が言葉で伝えるのが上手くないっていうのもあると思うんですけど(笑)。だから自分が興味あることとか、おもしろいと思うことを提示して、それに反応してくれたりする人がいる、みたいな、モノを媒介にしたコミュニケーションならできるんじゃないかと。

――なぜ雑誌にしたのですか?

音大のピアノ科にいた時も曲を作ったりしていたし、雑誌に限らず何か作りたいというのはずっと気持ちとしてあったんでしょうけど、具体的に自分に何が出来るか、ということまではわからなかったんですね。きっかけがあるとすれば、その頃に『QuickJapan』(*1)を読んで、内容が濃くて面白かったので、こういうのを作りたいなあ、と思えたことですかね。

――雑誌の企画はどのように考えていますか?

面白いと思ったことや、何か自分の中でひっかかったことは、こまめにメモするようにしてます。そういうアイディアをどうやって形にしていくかは、実際に企画書を書いてみたり、人と話したり、手を動かしながら考えていくことが多いですね。

――創作する上でのモチベーションは?

とにかく手を動かしたりして、一生懸命なにかをやるのは、たぶん好きなほうです。それから何かを作っているということで、自分に対して納得出来るというか、救われている部分はあります。あとは雑誌をきっかけに、会いたい人に会って話せるというのは単純に嬉しい。それから雑誌を作っていなかったら、これはやっていなかっただろう、ということはたくさんありますね。でもやっぱり一番のモチベーションは、1年生女子にモテたいしちやほやされたい。僕としてはそこがなによりも大事なんですけど、いまのところ雑誌作っててもまったく手応えがないんで、毎回雑誌作るのをやめたくなります!!

――今後はどのようなことをやりたいですか?

トークイベントを企画しています。グラビアをテーマにしようと思っているんですが、個人的には動画隆盛時代だからこその写真の魅力ってすごくあると思っていて。動かないからこそ、想像力を掻き立てられるというか。なので、やっぱり雑誌を作っている以上、僕の好みを丸出しにした、かわいい女の子のグラビアを巻頭に載せるという夢は、いつか実現したいですね!

――卒業後はどのような進路を考えてますか?

学外での活動を活かして、就職できたらな、と思っています。あー、でも、スーツを日常的に着るような職種は嫌ですね! 動きにくいし、似合わないので!!

――最後になにか一言お願いします。

僕と仲良くしておくと得しますよ!(笑) (了 2012年7月)

*1 QuickJapan:太田出版から発行されている、サブカルチャー系雑誌(隔月刊)。1994年創刊。特集記事では芸人やタレント、アーティスト、文化人など、様々な分野で活躍する人物の長文インタビュー(時には十数ページにおよぶ)と、アーカイブや辞典、年表などの膨大な関連データを掲載するのが特徴。

履修科目

 

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